最終更新日 2024年11月19日
楽器の演奏が好きな人や音楽関係の仕事に就きたい人は、音大への進学を検討することもあるでしょう。
ただし進学したからといって、自分の希望が叶うとは限らないことを知っておくことが大事です。
少しでも希望どおりの勉強をしたいなら、事前に出願先についてよく考えることが欠かせません。
そのなかでも特に大切なのは、どのようなことを学びたいのか明確にすることです。
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具体的な内容をしっかり思い描くことが条件
音楽を学ぶという漠然としたイメージではなく、具体的な内容をしっかり思い描くことが条件となります。
得意な楽器の演奏スキルを高めたい人もいれば、作曲ができるようになりたい人もいるでしょう。
音楽を用いたセラピーを学べるところもありますし、舞台演出の音響について学習できるところもあります。
学校で音楽を教える教師を目指している人も珍しくありません。
音楽を学問として体系的に学べる学校も存在します。
世界にはさまざまなジャンルがあり、それらの成り立ちや原理を理論的に学んでいくという座学が中心のコースです。
大学院にまで進学して世界レベルの論文を書くような研究者もいます。
このようにいろいろなパターンがあり、それぞれ内容によって進学先が異なります。
厳密には、同じ大学のなかでも専攻が異なるといった具合です。
用意されている学科のバリエーションは音大の規模によって違います。
早めにパンフレットを取り寄せてチェックしておくことが大事です。
できれば高校2年生の段階でいくつかの大学に目星を付けておきましょう。
近年ではインターネットで詳細を紹介していることも多いです。
いずれにせよ、判断材料となる情報をたくさん集めておくことがポイントになります。
➡️音楽大学に必要な学費、9音大の比較!受験後と合格後に必要な費用をまとめました。
オープンキャンパスに足を運んでみる
たいていはオープンキャンパスを実施しているため、実際に足を運んでみるとイメージを掴みやすくなるでしょう。
ホームページが更新されておらず、ずいぶん外観などが変わっているケースも見受けられます。
学生の様子を見ると自分に合っていそうか分かりますし、疑問点に関しては講師に直接相談できる場合もあります。
ただし、相談したい場合は事前に予約が必要なケースもあるので気を付けましょう。
人気がある場合は、すぐに予約が埋まってしまうこともあるため、募集の開始時期をチェックしておくことを忘れてはいけません。
またオープンキャンパスに参加したくても、自宅から遠くて行きにくいという人も見受けられます。
実際に進学すると近くに下宿する場合でも、この時点ではホテルなどに泊まらなければなりません。
オープンキャンパスだけのために、そこまでの出費を負って参加できないという人がいるのも当然です。
この場合は、自宅の近くの地域で開催される出張企画に参加するという手があります。
すべての音大に当てはまるわけではありませんが、地方の学生を集めるために各地でイベントを実施することがあるのです。
大学の講師陣をしっかり把握すること
少子化の影響により、学生集めに苦労している大学は珍しくありません。
具体的な形態はさまざまですが、会場を借りてレッスン会を開催したり個別相談会を行ったりします。
ホームページで告知されるので、見逃さないようにこまめにチェックしておくことが重要です。
高校生であれば、担任や進路指導の先生に志望校を伝えておくことで、そのような情報を教えてもらえる場合もあります。
大学の講師陣をしっかり把握することもポイントの一つです。
音楽家としてプロの第一線で活躍している講師もいれば、一線を退いて指導に専念している講師もいます。
音楽は実力差が激しい世界なので、優れた実績を持っているかどうか確認してください。
講師ごとにホームページで公開している場合もありますが、なければ検索エンジンを使って調べてみましょう。
実績が豊富であれば、大学の公式サイト以外にもたくさんヒットするはずです。
驚くような有名な楽団に所属していたことが分かるケースもあります。
職人肌のアーティストは人との接し方に問題があるケースも・・・
ただし実績が豊富だからといって、必ずしも優れた指導者とは限らないので注意してください。
職人肌のアーティストは人との接し方に問題があるケースも少なくありません。
そういう意味でも、やはりオープンキャンパスなどで実際に話して、自分とフィーリングが合うか確かめておくことも大事です。
実際に合うとなると緊張しますし、受験しないと失礼にあたらないか心配する人もいるでしょう。
しかし自分の未来を決める重要なステップである以上、緊張に屈するわけにはいかず、進路の選択も妥協するわけにはいきません。
強い気持ちを持って意欲的に取り組むスタンスが必要になります。
ただし、人として礼節を持って接することを忘れてはいけません。
まとめ
ていねいにアドバイスしてくれた講師がいた場合、他の大学を選ぶのであれば一声かけておくこともマナーの範疇です。
将来的に音楽業界で仕事をするときに、顔を合わせる可能性もゼロではないでしょう。
つまり、音楽業界での人脈づくりが、入学前から始まっていると認識しておくことが大切です。